バターって何キロカロリー?体に悪いって本当!

公開日:2026/02/24 / 最終更新日:2026/02/24
バターのカロリーは?
太りやすいというイメージのある
バターですが、
実際のカロリーはどれくらいなのか
気になりますよね。
種類によって
やや異なりますが、
バターの100g当たりのカロリーは
約750kcalです。

あまり体を動かさない
成人男性の1日当たりの必要カロリーが
2,200kcal前後であることを考えると、
バターは
非常にカロリーが高い
食品であるといえます。
消費カロリーを
摂取カロリーが上回ると
体重が増加し
肥満などの要因になってしまうため、
バターは
摂り過ぎを避けたい食品の
一つだといえるでしょう。
カロリーは
「その飲食物がどのくらい
体のエネルギーとして利用できるか」を表す
単位です。
農林水産省 実践食育ナビ
「食事バランスガイド早分かり」

バターのカロリーが高いのはなぜ?
バターがミルクから作られていることは
皆さんご存じですよね。
「ミルクからできているのに
どうしてそんなにカロリーが高いの?」
と疑問に思った方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
その理由は、
バターが
ミルクの脂肪分を取り出して
作られているものだからです。
例として
一般的な有塩バターの作り方を
簡単にご説明しましょう。

まず、生乳から
クリームを分離するため、
比重の異なる液体が混ざった状態のものを
回転させ
遠心力によって分離させる
「遠心分離」を行います。
分離したクリームを
加熱殺菌・冷却して
熟成させたものを激しくかき混ぜると、
「バター粒」と呼ばれる
脂肪の粒ができます。
バター粒以外の
「バターミルク」と呼ばれる部分を取り除き、
バター粒に食塩を加えて
練り合わせ
滑らかにしたものがバターです。
ご家庭で
生クリームを振って
バターを作る実験に挑戦したことがある方も
いらっしゃるかもしれませんね。
バターには
いくつか種類があります。
多くの場合、
塩分が含まれているかどうかと、
製造の際
乳酸菌で発酵したバターを
用いるかどうかによって
分類されます。
家庭などで
一般的に使われているバターは
発酵を行わない
有塩バターです。
バターミルクは粉末にされ、
業務用として使われます。

バターは体に悪いって本当?
「カロリーが高いし、
バターは控えた方が良いのかな?」
「マーガリンは植物性だって聞いたけど、
置き換えたら健康的なのかな?」
このような疑問を抱いている方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ここからは、
他の油脂類と比較して
カロリーや
バターに含まれる脂質が
体に与える影響を考えてみましょう。
1、他の油脂類とのカロリー比較
実は、バターのカロリーは
他の油脂類と比較すると
低い傾向にあります。
バターと
その他の油脂類のカロリーを
比較してみましょう。

「マーガリン類」は
「マーガリン」と
「ファットスプレッド」に大別され、
油脂含有率が
80%を超えるものはマーガリン、
80%未満のものは
ファットスプレッドとされています。
またファットスプレッドには
果物やチョコレート、
ナッツ類などの
風味がついたものも含まれます。
日本マーガリン工業会
「マーガリンの基礎知識」
2、バターとマーガリンに含まれる脂質の違い
パンに塗ったり
お菓子の材料に使ったりと、
バターとマーガリンは
用途も見た目もよく似ていますよね。
「バターとマーガリンって一体何が違うんだろう?」
と疑問に思ったことがある方も
多いのではないでしょうか。
バターが
ミルクの脂肪分からできているのに対し、
マーガリンは
植物性の脂質を
主な原料としています。
つまり、
バターとマーガリンでは
主に使われている脂質の種類が
異なるといえるのですね。
ひと口に脂質といっても
さまざまな種類があり、
体に与える影響も
種類によって違います。
例えば
乳製品や肉などの
動物性食品に多く含まれている
「飽和脂肪酸」は
「高LDLコレステロール血症」の
主なリスク要因とされています。
飽和脂肪酸は
体内での合成が可能なため、
食事からの摂取も
必須ではありません。
バターは
乳脂肪分の塊であるため
バターに含まれている脂質の6割程度は
飽和脂肪酸です。
一方
同じ脂質でも
「不飽和脂肪酸」と呼ばれる種類のなかには、
体に必須のものや、
血液中の
LDLコレステロールを
減らすはたらきを持つものもあります。
「バターの脂質は体に悪いんだ。
じゃあマーガリンの方が体に良いのかな?」
と考えている方も
少なくないでしょう。
しかし、バターとマーガリンの
どちらがより健康に良いか、
一概に判断することは
難しいといえるでしょう。
実は
多くのマーガリンに含まれている
「トランス脂肪酸」は
摂り過ぎると
健康を損ねるリスクがあります。
トランス脂肪酸も
飽和脂肪酸と同様に
食品から摂る必要はないとされており、
工業的に生じたものは
ヒトの身体への有用性が
明らかになっていません。
トランス脂肪酸は
狭心症や急性心筋梗塞などの
「冠動脈疾患」の危険因子の一つとされており、
摂り過ぎると
発症するリスクが高まります。
ただし摂取量が同じであれば、
トランス脂肪酸よりも
飽和脂肪酸の方が
影響は大きいといわれています。
また日本人の
トランス脂肪酸の摂取量は
WHOが定めている目標量を
大きく下回っており、
健康への影響は
小さいと考えられています。
一般的な
食生活を送っている方であれば
大きな心配をする
必要はないといえそうですね。
日本人における
トランス脂肪酸の平均摂取量は
少ないものの、
理想的な状態というわけではなく、
摂取量は
できるだけ少なくすることが
望ましいといわれています。
摂取する
脂質全体の量が多いと
トランス脂肪酸の摂取量も
多くなることから、
脂質そのものの摂取量が増え過ぎないように
注意することが重要です。
しかし脂質は
体のエネルギー源の一つであり、
過度な食事制限は
ストレスにもなってしまいます。
バターにもマーガリンにも
過度に摂取すると
体に悪影響を及ぼす
脂質が含まれているのは確かですが、
摂り過ぎないよう注意しつつ
風味を楽しみたいですね。
脂肪と脂質という
よく似た二つの言葉は
ややこしく感じられますよね。
実は両者は同じもので、
厚生労働省も
脂質と脂肪を同一に扱っています。
ここからは、
皆さんが「成分」として
イメージしやすいであろう
「脂質」という言葉を使って
説明を進めていきますね。
※高LDLコレステロール血症とは
血液中のLDLコレステロール
(悪玉コレステロール)が
140mg/dLを超えた状態のことをいいます。
悪玉コレステロールとは
体内の脂質の一つで、
増え過ぎると動脈硬化を起こし
心筋梗塞や脳梗塞を発症させるリスクを高めます。
※トランス脂肪酸とは
不飽和脂肪酸の一種で、
牛などの
反芻動物の胃で微生物によって生成され
乳製品や肉に含まれるものと、
工業的に油脂を加工・生成する過程で
副産物的に生じるものに大別されます。
WHOや
アメリカなど一部の国では、
トランス脂肪酸の摂取量を
総摂取カロリーの
1%未満に抑えることを
推奨しています。
各栄養素の摂取すべき量を示す
厚生労働省の
「日本人の食事摂取基準」において
トランス脂肪酸の摂取量は
定められていませんが、
平均的な摂取量は
総摂取カロリーの
0.45%前後という調査結果があります。
脂質の摂取に関する目標量は
1日の総摂取カロリーの
20~30%と定められています。
厚生労働省 e-ヘルスネット
「脂肪/脂質」
厚生労働省 e-ヘルスネット
「脂質異常症」
農林水産省
「トランス脂肪酸に関する調査研究」
3、バターで摂取できるその他の栄養素
食べ物を選ぶ際には
カロリーだけでなく
どのような栄養素が含まれているかも
重要ですよね。
「バターがミルクからできているってことは、
栄養価が高いってこと?」
と気になっている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
牛乳といえば
カルシウムが摂取できる
イメージが強いかもしれませんが、
残念ながら
バターのカルシウム含有量は
多いとはいえません。
バターに豊富に含まれている
栄養素として挙げられるのは
ビタミンAです。
ビタミンAは
目の正常な機能や
皮膚・粘膜の健康を保つのに欠かせない
栄養素です。
日本人の
ビタミンAの平均摂取量は、
厚生労働省が定める摂取推奨量に
達していないことが分かっています。
バターというなじみ深い食材から
ビタミンAを摂取できるのは
うれしいですよね。

まとめ
バターはカロリーが高く、
摂り過ぎると
体に悪影響を及ぼす
可能性があるのは事実です。
しかし他の油脂類と比べると
群を抜いて
カロリーが高いわけではなく、
ビタミンAが豊富に含まれているという
メリットもあります。
「マーガリンに置き換えれば良いんじゃないの?」
と疑問に思っていた方も
いらっしゃるかもしれませんが、
実はそうともいいきれません。
マーガリンには
過剰に摂取すると健康にリスクがある
トランス脂肪酸が
多く含まれているものもあります。
バターもマーガリンも、
摂り過ぎに注意する必要がある点では
同じなのです。
バターにはマーガリンなど
他のものには替えられない
独特の風味があります。
使う量に気を付けながら、
さまざまな料理で
バターならではの風味を
楽しんでくださいね。

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